なぜ秋分の日は年によって日付が変わるの?
まず答え
法律に日付が書かれていないからです。国民の祝日に関する法律は、秋分の日を「秋分日」と 定めているだけで、何月何日とは書いていません。秋分日は太陽の位置によって天文学的に 決まる日で、国立天文台が前年2月の官報で公表します。祝日が天体の動きに合わせて 決まるので、年によって22日にも23日にもなります。
理由を分解する
「原因」と「目的」、確認できたことと確認できていないことを分けて示します。
国民の祝日は「国民の祝日に関する法律」で決まっています。国立天文台 暦計算室は、 この法律で春分の日と秋分の日はそれぞれ春分日・秋分日となっており、具体的な日付が 記されていないと説明しています。
ほかの祝日の多くは日付か「何月の第何月曜日」で書かれています。秋分の日は、 最初から日付ではなく、天文学上の出来事で定義されている祝日です。
国立天文台 暦計算室によれば、秋分日は太陽の位置によって天文学的に定められます。 カレンダーの日付ではなく、空の上の太陽の動きが基準です。
そのため秋分日は毎年同じ日付にはなりません。国立天文台が公表している一覧では、 秋分日は2024年が9月22日、2025年が9月23日です。
日付を確定させる手続きもあります。国立天文台は、祝日としての春分の日・秋分の日は、 前年の2月1日に日付が書かれた「暦要項」が官報に掲載されることで正式決定となると 説明しています。たとえば2021年2月1日の官報に、2022年の春分の日・秋分の日が 載っています。
内閣府も、国立天文台が毎年2月に翌年の春分の日・秋分の日を官報で公表していると 案内しています。祝日を所管する内閣府自身が、日付の決定を国立天文台の公表に委ねている 形です。
よくある説は本当?
世間で言われている形のまま検証します。断定できないものは断定しません。
誤りの可能性が高い
「秋分の日は毎年9月23日である」
国立天文台が公表している一覧では、秋分日は2024年が9月22日、2025年が9月23日です。 9月23日の年が多いのは確かですが、毎年ではありません。
法律が日付を書いていない以上、「毎年同じ日」になる理由がそもそもありません。
誤りの可能性が高い
「秋分の日は、何年も先まで正式に決まっている」
国立天文台は、前年の2月1日の官報に暦要項が載るそれより前には、春分の日・秋分の日は 「まだ正式には決まっていない」ということになりますと書いています。
計算すれば何年先の秋分日でも予測はできます。ただし祝日として確定するのは前年2月です。 カレンダーに印刷されている再来年の秋分の日は、まだ予測の段階です。
もし法律が「9月23日」と日付で書いていたら?
祝日は毎年同じ日になり、官報で毎年公表する手続きも要らなくなります。その代わり、 祝日の日付と天文学上の秋分は、年によって1日ずれることになります。
法律が「秋分日」と書いたことで、祝日は暦の数字ではなく、太陽の動きのほうに 付いていくことになりました。毎年日付が動くのは、その選択の結果です。
法律に「9月23日」とは書かれていない
カレンダーの祝日のほとんどは、日付か「何月の第何月曜日」で決まっています。 秋分の日は違います。国民の祝日に関する法律が定めているのは**「秋分日」**という 天文学上の日だけで、何月何日とは書いていません。
国立天文台 暦計算室は、この点を「春分の日と秋分の日はそれぞれ春分日・秋分日となっており、 具体的な日付が記されておりません」と説明しています。
誰が、いつ決めているのか
秋分日は、太陽の位置によって天文学的に定められます。それを計算して公表しているのが 国立天文台で、前年の2月1日の官報に「暦要項」として掲載されたときに正式決定になります。
祝日を所管する内閣府も、国立天文台が毎年2月に翌年の春分の日・秋分の日を官報で公表している、 と案内しています。法律が日付を書かない代わりに、天文学の計算と官報の手続きが日付を決めている、 という構造です。
再来年の秋分の日は、まだ「予測」
国立天文台は、官報に載る前の春分の日・秋分の日は「まだ正式には決まっていない」と書いています。 何年先でも計算はできますが、祝日として確定するのは前年の2月です。何年分も先のカレンダーに 載っている秋分の日は、正確には予測値です。
なぜ太陽の秋分が22日や23日にずれるのか
この記事で扱えたのは「祝日の日付が、天文学上の秋分日に付いていく」ところまでです。 天文学上の秋分そのものが、なぜ年によって22日になったり23日になったりするのかは、 今回確認した資料には説明がありませんでした。
それは「さらに、なぜ?」の次の疑問として残しておきます。
何が確認できて、何ができていないか
| 主張 | 状態 |
|---|---|
| 法律は秋分の日を「秋分日」と定め、日付を書いていない | 国立天文台 暦計算室が説明 |
| 秋分日は太陽の位置によって天文学的に定められる | 国立天文台 暦計算室が説明 |
| 前年2月の官報(暦要項)で正式決定となる | 国立天文台・内閣府が説明 |
| 2024年の秋分日は9月22日 | 国立天文台が公表 |
| 天文学上の秋分の日付が年によってずれる仕組み | 扱っていない(今回の出典に説明なし) |
日付を決めている当事者(国立天文台)と、祝日を所管する内閣府の両方が同じ手続きを説明しているため、 確実性は「確立」としています。
根拠・出典
URLの実在と、引用が本文に実在するかを機械的に検証しています。
よくある質問 3-1 何年後かの春分の日・秋分の日はわかるの?
国立天文台 / 確認日 2026年10月2日
逆に、それより前には、春分の日・秋分の日は「まだ正式には決まっていない」ということになります。
よくある質問 3-1 何年後かの春分の日・秋分の日はわかるの?
国立天文台 / 確認日 2026年10月2日
例えば、2021年2月1日の官報には、2022年の春分の日・秋分の日が書かれた暦要項が掲載されています。
国立天文台 暦計算室 / 確認日 2026年10月2日
春分の日と秋分の日はそれぞれ春分日・秋分日となっており、具体的な日付が記されておりません。
国立天文台 暦計算室 / 確認日 2026年10月2日
太陽の位置によって天文学的に定め、前年2月の最初の官報に掲載される